こんにちはリハビリアイデア(@rehaidea)です。
病院にいると、介護保険の制度やサービスのことってあまり情報が入ってこず、知らないことが多いものです。
こういったことに詳しいセラピストもいるのだろうが、実際私もあまりよくわかっていませんでした。
そこで、病院セラピストでもわかるよう、最新の介護保険情報を配信できればと思っています!!
今回は、8月から引き上げになった高額介護サービス制度についてまとめてみます。
介護保険の自己負担額が増額。救済措置に使う制度とは
介護保険は平成27年8月まで1割負担でしたが、改正で一部の方が2割負担となりました。
これだけみると、自己負担額が増えて大変だ・・・ってなるんですが、実際はそうではありませんでした。
その理由が自己負担で増えた分はある制度を使うことで返ってきますよっていう制度。
その制度が高額介護サービス費制度になります。
どういうことかというと、
1万円のサービスを使った場合、利用者はその1割分の1,000円を払うということになります。
2割負担なら2,000円ですね。
それが、例えば毎日続けば一か月で計算すると30日で1割負担なら3万円、2割負担なら6万円になります。
毎月、それだけの額を払い続けていたら、年金生活の高齢者なんかは貯金がいくらあっても足りませんよね。
それに対して、高額介護サービス費制度という支給制度を使うことで、自己負担額が多いからある程度はお金が返ってきますよっていう制度なんです。
そして、今回はこのサービスに実はメスがかかったようなのです。
8月から実施。実質の介護保険料の負担増
それが介護保険法施行令等の一部改正する政令が出たようで、平成29年8月1日から開始するということです。
なので、もう始まっているということですよね。
じゃあ、何が改正したのかというと先ほども述べた高額介護サービス費制度が見直しになったようです。
リハアイデア
今までは自己負担額に対して、(わかりやすいように説明すると、上限が3万円で月に払った額が4万円だと、単純に1万円が戻ってくる計算になりますが、それが上限が4万円になるから、お金は戻ってきませんよって話)戻ってくるお金が減るのだから、その分今までより保険料を払っているよということになります。
参考 介護保険最新情報Vol.597care-mane.com負担額増の狙いとは?
じゃあ、なぜこのような制度の見直しがあったかっていうと、目的は介護保険制度を持続させるためです。
要は、介護保険を利用する人が多すぎて、お金がないから、それ相応の収入がある人にはお金を払ってもらおうということです。
対象は、年収が1人暮らしで383万円、夫婦間で520万円に満たない世帯などが該当するようです。
生活保護中の世帯や住民税が非課税の世帯などの高齢者は変更がないようです。
具体的な金額としては一か月の負担上限が37,200円から44,400円(7,200円アップ)に引き上げるということです。
加えて、年間の上限額も新たに導入されることになったようです。
年間では自己負担したお金の合計金額に対して446,400円(37,200円×12)の負担上限額を設定するということになります。
これはある月の負担額が増えたとしても、年間でみると従来の負担額を上回ることがないよう設計されています(これは向こう3年間だけに限定された緩和措置になります)。
参考 2割負担 収入基準 早わかりチャートmy-kaigo.comこういった制度の改正が今は色々行われ、40~64歳までの現役世代の介護保険料を算定する際の手法も、この8月から切り替えられるということです。
それが、今後2020年度にかけて段階的に進められるようです。
高額介護サービス費用に関するまとめ
- 介護保険料の引き上げに対する高額介護サービス費制度がある
- その高額介護サービス費制度の上限額が8月より引き上げする
- 実質の介護保険料の引き上げを意味する
こういったことを我々セラピスト自身が知ることも大事になってきますよね。
高齢者の中では、この高額介護サービス費制度すら知らない方もいるみたいなので。
リハアイデア
これからは様々なことにアンテナを張れるようにしていかないと、セラピストも大変な時代になってきそうですね。
知っているのと知らないのでは雲泥の差が生まれます。
またこういったお役立ち情報も合わせて配信できればと思っています。
それでは、また!!