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脳卒中ガイドラインに新情報!2017年度追補版とは?

こんにちはリハビリアイデア(@rehaidea)です。

よくエビデンスが大事ガイドラインに沿った治療介入をって言われますが、脳卒中治療においてもガイドラインが作成、発行されているのは皆さんご存知でしょうか?

サトシ

聞いたことはあるんですが、実際見たことはないです。
2009年版はネットからでもみることができるし、暇なときに覗いてみた方が良いよ。

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まあ、脳卒中に関わるセラピストなら最新版をもつことを個人的にはおすすめするけどね。

そもそも、この脳卒中ガイドラインはどういったものかもわからないセラピストも多いのではないでしょうか?

現に私が以前いた病院スタッフもほとんどが知らない状況だったので・・・(それはそれで困るのですが)。

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今回はこの脳卒中ガイドラインについて簡単に説明するのと、今回新しく2017年度版という追加された部分があるので、そのご紹介になります。

詳しい本文の内容は載せれないので、実際にご自身でみてくださいね。

脳卒中ガイドラインとは?

本来脳卒中における治療ガイドラインにおいてはアメリカや英国ではいくつかの診療ガイドラインが作成されていましが、我が日本では確立されたものがありませんでした。

そのため海外のガイドラインではそもそも扱う薬剤も違えば、病院等の入院環境や脳卒中発症原因や病型頻度も異なるため、諸国のガイドラインを使用することが必ずしも正しいことではありませんでした。

そこで、日本脳卒中学会が日本人による、日本人のための、日本のエビデンスを重視した脳卒中治療ガイドラインの作成を行ったのが2000年のことです。

そこから幾度か改定等がなされ、現在は2015年版が最新の脳卒中ガイドラインとなっていました。

それが今回9月26日に『脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017]』が新たに発表されました。

参考 脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017]日本脳卒中学会

この追補2017版では2015年版から25項目が差し替えられているとのことです。

2009年度版はありがたいことにネットから無料で閲覧することは可能なのですが、2015年度版は印刷版・電子版・書籍等の有料化となっていますので、実際購入して目にするセラピストが少ないのが現状ではないでしょうか?

僕は発売当初真っ先に購入したよ。

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脳卒中ガイドラインには何が書いてあるの?

この脳卒中ガイドラインには何が書いてあるのかということですが、一言でいうなれば、脳卒中治療の教科書になります。

そこには病気に関することや、評価に関すること、治療に関するあらゆる脳卒中に関連する日本におけるエビデンスが網羅されており、基本はこれに沿った形で患者さんをみることが大前提となっています。

エビデンスとは・・・

「根拠」や「証拠」と直訳されます。

EBM(evidence based medicine)におけるエビデンスの意味は、「信頼性の高い臨床研究による実証結果」です。
エビデンスは,立場の違いから3つの意味を含みます。エビデンスを「つくる」という立場で使われるのが臨床試験です。また、エビデンスを「つかう」という立場では医療職、医療消費者など多様なユーザーの存在があげられます。そして、「つくる」立場と「つかう」立場をつなぐ役割として、「つたえる」という立場があります。この「つたえる」立場の一つにコクラン共同計画などのエビデンスデータベースがあげられます。さらに、エビデンスには研究デザインの種類によって相対的な水準が設定されています。統計学的な見解では、ランダム化比較試験(RCT)とメタ分析が最もバイアスが生じにくく信頼性が高いといわれています。一方、臨床的な見解では、評価・治療・予防などそれぞれのカテゴリーに応じて、臨床に汎化するためにより適した研究デザインを考慮するという必要性もあります。その時点で最も信頼できる最善のエビデンスを利用することがEBPTを実践するうえでのポイントとなります。引用:日本理学療法士学会

よく、学会などでもエビデンスに基づいてとか、この治療は推奨グレード〇でって言葉が飛び交いますが、様々な研究発表や症例提示の中で、この評価法や治療方法が統計的に最も有用とされるものがのっています。

なので、脳卒中に関わる上では読むことが必須のものになるのです。

これを読まずして、脳卒中は語れないってやつですね。

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気になる方は是非、本書を読むことをおススメします。

いや、むしろ脳卒中に関わるセラピストなら是非読んでおいてください。

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脳卒中ガイドライン2017年度追補版とは

今回新しく追補されたものは、2015年版の脳卒中ガイドラインが対象とした2013年12月末以降の、2014年1月~2015年12月末に発表された文献を対象にシステマティックレビューを行ったようです。

システマティックレビューとは・・・

ランダム化比較試験(RCT)などの質の高い複数の臨床研究を,複数の専門家や研究者が作成者となって,一定の基準と一定の方法に基づいてとりまとめた総説のことをいいます.具体的には,明確で焦点が絞られた疑問から出発して,網羅的な情報収集を行い,集められた情報を批判的に吟味[→批判的吟味を参照]し,それらの情報を要約するという手続きがとられます.システマティックレビューには,同時にメタ分析を行っているものもありますが,その違いを理解しておくことが重要です.メタ分析との違いは,メタ分析の作成方法が必ずしもエビデンスに基づいていないのに対し,システマティックレビューはエビデンスに基づくことが必須であるという点です.また,メタ分析では,結果のまとめ方が定量的であることが必須であることに対し,システマティックレビューでは批判的吟味という過程を重視しており,定量的に結果を表すかどうかは問われません.ランダム化比較試験(RCT)を統合再分析しているコクラン共同計画の論文は,すべてシステマティックレビューと呼ばれています.
引用:日本理学療法士学会

MEMO
要は、具体的な疑問に対して、世界中の研究データ(論文)をくまなく探して、内容をまとめ大きな結論を出したもの。とでも言いえると思います(ざっくりしすぎな気もしますが・・・)。

加えて2016年1月以降に発表された論文でも、特に重要と認めた論文はハンドサーチ論文(手作業で論文を探す)として引用している点です。

この中で気になった点は脳梗塞急性期におけるt-PA治療の有効化使用する薬剤の違いでしょうか。

リハビリ関係の領域では早期リハの重要性が報告されていました。

脳卒中ガイドライン追補2017はどこでみるの?

改訂された部分は[追補2017]として日本脳卒中学会のウェブサイトで公開されており、追補を反映したガイドラインの書籍は10月下旬に、電子版は11月以降に発行予定となっています。

参考 脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017]日本脳卒中学会
脳卒中治療において是非参考にしてみてはいかがでしょうか?

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