感覚を司る一次体性感覚野ってどこにあるの?一次体性感覚野(3,1,2野)の同定方法!!

SHARE

感覚を司る一次体性感覚野ってどこにあるの?一次体性感覚野(3,1,2野)の同定方法!!

こんにちはリハビリアイデア(@rehaidea)です。

さて、問題です!感覚障害がある患者さんの脳画像は何をみますか?

リハアイデア

カスミ

感覚が入ってくるところなんで感覚野ですか!
正解!じゃあ、具体的にどうやって探すかはわかる?

リハアイデア

カスミ

…ちょっと自信がないです。

脳画像をみるためには、まずは画像をみる量をこなすことと、探すべき場所をみつけるコツが必要になります。

ただ、やみくもに脳画像をみても、「どこに」「何が」あるかは中々覚えられないものです。

今回は、脳画像シリーズ大脳皮質編ということで、一次体性感覚野の脳画像における同定を行っていきたいと思います。

一次体性感覚野は感覚情報を受け取り、どういった感覚なのかを判断する場所として、とても大事な部分になります。

つまり感覚障害を呈するケースを担当した場合には、必ず確認しておいてほしい部分になります。

では、実際に脳画像のどこを見ておけば良いかというポイントをお伝えしていきます。

一次体性感覚野は脳のどの辺にあるの?

まずは一次体性感覚野の場所から探していきましょう。

一次体性感覚野は大脳皮質において、中心溝の後方にあたる部分で、ブロードマンのエリアでいうと「3,2,1野」にあたります。

脳の大きな区分でいうと、頭頂葉の領域にあたる部分です。

左の図が脳を横からみた図で、右の図が脳を上から(脳画像を通して)みている図になります。

ここで感覚野を探すポイントとして、まずは中心溝を探しましょう。

中心溝同定に関する記事はこちら!!

脳画像から一次運動野を探す!!誰でもわかる中心溝の簡単な見つけ方とは?

2017.08.03

一次体性感覚野の一番のポイントとしては、一次運動野とは違い、3つの領域があるということです。

カスミ

なんで3つも領域があるんですか?
これは、それぞれの領域で入ってくる感覚情報が違うっていうことなんだよ!

リハアイデア

脳画像からみつける方法

では、実際に脳画像から一次体性感覚野をみつけていきましょう。

脳のレベルは大脳皮質がみえる頭頂レベルの脳画像になります。

[su_row] [su_column size=”1/2″]
[/su_column] [su_column size=”1/2″]
[/su_column] [/su_row]

一番見分けやすいのは中心溝から見分ける方法がわかりやすいですが、今回は中心後溝からみつける方法をお伝えしていきます。

カスミ

へ~、中心溝以外からでもみつけることができるんですね!
ほとんどが、中心溝から探すことが多いんだけど、頭頂葉領域の問題がある方なんかだと、それも合わせてみえたりするかね。

リハアイデア

カスミ

なるほど!色んな所から見えた方が良いですもんね。

中心後溝を探す方法①

まずは、青のラインにある中心後溝を探していきます。

中心後溝は名前の通り、中心溝の後ろの溝にあたる部分です。

一次体性感覚野はこのように前を中心溝、後ろを中心後溝に挟まれた領域(脳回といわれる部分)がそれにあたります。

では、この中心後溝をみつける方法ですが、

脳画像をみたときに、まずは左右の脳を分ける大脳縦裂を探してください。

そこから、下に降りて行ってもらい、だいたい脳の半分を過ぎたあたりにある太めの横にチョロっと出る溝を探してください。

それが帯状溝(たいじょうこう)になります。これは前回の中心溝の同定の時にも書いています。

そして、この帯状溝からそのまま斜めに延長した辺りに中心後溝がみつけられます。

中心溝はひらがなの”ひ”の字にみえましたが、中心後溝は特に特徴があるような溝ではありません。

これだけで中心後溝がわかれば良いのですが、実際の脳画像ではここまではっきりわからない場合もあります。

そういった時に、中心後溝を判別するのに、もう一つ別のみるポイントがあるんです。

中心後溝を探す方法②

中心後溝の特徴は、そこに交わるもう一つの溝があるのです。

カスミ

こうやってどこにどういった溝があるのかもある程度把握しておかないといけませんね。

その溝が頭頂葉を上・下に分ける溝である頭頂間溝という溝になります。

わかりやすく図に示すとこのようになります。

では、実際の脳画像ではどのように映るのでしょうか?

実際の脳画像では、中心後溝と頭頂間溝とで、漢字の『丁(ちょう)』の字をつくるような形がみつけられます。

スライスのレベルによっては、『頭頂レベル』のもう一つ下のレベルの『半卵円レベル』での画像の方がみつけやすいケースがあるので、実際は、そちらもみてみてください。

一次感覚野の同定

そして、この中心後溝がみつけられれば、その前方にあるのが一次体性感覚野になります。

一次体性感覚野も、一次運動野同様、場所によって支配している体の領域が異なります。

そして、この部位のことをホムンクルスといい、一次運動野の領域と同様に内側から、下肢→体幹→上肢→顔面と領域がある程度決まっています。

ホムンクルスについてはこちら!!

つまり、脳出血などでどの部位が障害されたかによって出る感覚障害の部位が異なるということです。

なので、感覚障害を呈する症例をみた際は、手の領域の感覚が悪いのか、足の領域の感覚が悪いのか、といったように体の中でも部位別によって細かな評価が必要になります。

そして、それを正確に判断する上でも、この脳画像での部位のチェックが重要になってくるので、是非画像と合わせてみてください。

一次体性感覚野の最大の特徴は?

臨床上、実は最も大事なのが感覚野の障害の中でも、その階層性を理解することにあります。

感覚野はブロードマンエリアで3、2、1野と分けられています。

同じ一次感覚野なのに、何故このように3つの領域があるのかというと、それぞれに入ってくる感覚情報が異なるからなんです。

[su_box title=”一次体性感覚野の機能についてはこちら!!” style=”glass”]一次体性感覚野の機能を徹底解説!!臨床的に考えるときに大切なポイントとは?[/su_box]

しかし、この3つの領域は脳画像からでは厳密にどこからが3野でどこからが1野というような明確な境界線はありません。

そして、脳画像からの同定も正直難しいです(疾患によっては、それが脳実質そのもののダメージなのか、浮腫などによる一過性の障害なのかは画像からでは明確には分けれないため)。

実際の脳画像の中での配列はこのようになります。

前方から3野で、次に1野、そして2野という順番になります(3ときたら、次は2、1の順番にしてくれた方が覚えやすいのにと思いますが・・・笑)

なので、ここで覚えておいて欲しいことは、症例の脳画像が『前方よりの障害』なのか、はたまた『後方よりの障害』なのか、『全体の障害』なのかという大きなくくりで判断してもらえれば良いと思います。

それによって出てくるであろう症状も変わる可能性があるので、それに応じた感覚の評価やアプローチをしていきましょう。

まとめ

check point
    • まずは中心溝から同定する
    • 次に、中心溝の後方にある中心後溝を探す
    • 中心後溝は帯状溝から探す方法と、頭頂間溝から探す方法がある
    • 中心溝と中心後溝の間の領域が一次感覚野である
    • 一次感覚野には体部位局在(ホムンクルス)がある
    • 一次感覚野には3、2、1野が存在し、それぞれに機能が異なる

一次体性感覚野感覚障害を判断する上ではとても重要な部位になります。

そして、部位により入ってくる感覚情報が異なるため、アプローチの中ではどこの部位にどういった感覚情報を入れているのかも把握しながらアプローチすることが臨床上大事になってきます。

感覚障害と一言で言っても評価やアプローチの方法は様々あるので、是非その前に脳画像からどういった障害なのかをまずは把握してみてくださいね。

それでは、また!!

参考書籍はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です