脳画像から一次運動野を探す!!誰でもわかる中心溝の簡単な見つけ方とは?

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脳画像から一次運動野を探す!!誰でもわかる中心溝の簡単な見つけ方とは?

こんにちはリハビリアイデア(@rehaidea)です。

運動麻痺の評価はできるけど、予後予測が上手くできない。

そんな悩みをもったセラピストは多いのではないでしょうか?

そもそも、脳画像をあまりみる機会がないセラピストにとっては、「脳画像」ってみる必要性があるのかすら疑問に感じると思います。

現に私もそうでした。

脳画像ってみる必要があるとは思うけど、臨床場面ではほとんどみないな~。

リハアイデア

それもそのはず。

脳画像の見方がそもそもわからないので、みる必要性も感じなかったからです。

皆さんも携帯の説明書をわざわざみることはないでしょう?

あれと同じ感覚ですね。

でも、それでは臨床中々効果があがらないことに気づくのです。

運動麻痺に対して評価・介入していく中では、それを引き起こす脳の状態を知ることが大事になってきます。

なので、まずは脳のどの部位に、運動麻痺を引き起こす部位があるかをある程度把握する必要があります。

今回は、脳画像でも大脳皮質の一次運動野に限局して、その一次運動野の同定についてまとめてみます。

頭頂レベルはまずは脳溝から探す

カスミ

画像に関しては全く知識がないのですが、どこから見たら良いのですか?
頭頂レベルの画像に関しては、まずはみる前に基本的な脳の構造を理解しておいてね!

リハアイデア

頭頂レベルのスライスをみる場合に、まずみるべきポイントは脳溝脳回を把握するということです。

MEMO
脳溝・・・神経解剖学用語で、脳の表面にある溝、いわゆる脳のしわにあたる部分です。

脳回・・・大脳皮質にある『しわ』の隆起した部分をいいます。脳回は1つ、ないし複数の脳溝によって囲まれています。

カスミ

なんか学生のころの解剖学の授業で、〇〇回とか、▲▲溝って聞いたことがありました。その時は全然わかっていませんでしたが…(笑)
そうそう、この脳溝と脳回にはそれぞれ部位によって名称がついているんだよ。

リハアイデア

実は頭頂レベルで画像を見る際には、この脳溝と脳回をしっかり覚えておくことがポイントになるんだよ!

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頭頂レベルにおいて探すべき脳溝は中心溝です。

この中心溝を基準に、前方に一次運動野が、後方に一次感覚野が位置します。

しかし、そうはいってもこの中心溝が探すのがよくわからないということで、まずは中心溝の見つけ方からみていきましょう。

頭頂レベルの脳画像

まず大事なのが、頭頂レベルってどこの画像ってことだよね?

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頭頂レベルのスライスははさみで切っている部分で、脳画像としてはこのような図のようにみえます。

カスミ

なんだか、しわがいっぱいありますね。
このレベルの特徴としては、しわ(溝)がいっぱいあるってことをまずは覚えておいてね。

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では、ここから中心溝を順をおって同定していきましょう。

本などでは「中心溝の同定の仕方」も色々あるようですが、基本的には2つの方法から探すことが多いので、その2つをお伝えしていきます。

帯状溝(たいじょうこう)から同定していく方法

まずは、緑のラインにある帯状溝を探していくことにしよう。

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帯状溝は大脳皮質の内側にあり、中心溝の後方にある脳溝になります。

なので、脳画像としても片側半分の脳の内側の領域にそれがみてとれます。

脳画像をみたときに、まずは左右の脳を分ける大脳縦裂を探してください。

そこから、下に降りて行ってもらい、だいたい脳の半分を過ぎたあたりにある、太めの横にチョロっと出る溝を探してください。

それが帯状溝になります。

そして、その帯状溝の少し斜め前方にみえる太い溝が中心溝になります。

中心溝の特徴は後にも書きますが、ひらがなの『ひ』に似た溝になります。

まずは、これで中心溝がどこかの同定をしてみてください。

カスミ

こんなに簡単に見つけられるものなのでしょうか?

実際の症例においては、ここまで綺麗に帯状溝が見分けられるケースは実は少ないです。

では、それがわからない場合はどうすれば良いのか?

ここで、もう一つの方法が必要になってくるんだよね。

リハアイデア

上前頭溝から同定する方法

中心溝の前方には中心前溝といわれる(そのままの名前ですね)溝があります。

それと交わるのが上前頭溝になります。

上の図でいうところの黄色の線の部分です。

上前頭溝は前頭葉に位置し、片側の脳のさらに半分ぐらいの位置に(大脳縦裂の外側にある上下を走る溝)ある溝です。

そして、その上前頭溝の後方で、やや鋭角に沿って交わってくるのが、中心前溝になります。

イメージしやすくすると、カタカナの『レ』の字に見えますね。

ちなみにこの溝で囲まれた領域のことを上前頭回というんだよ。

リハアイデア

カスミ

上(上のスライスレベルの)前頭(前方の脳にある)回と覚えられますね。

そして、その溝が同定できたら、その後方にある中心溝がみつけることができます。

そして、その中心前溝と中心溝で挟まれた領域が一次運動野になります。

中心溝の特徴としては他の脳溝と交わらない配列になっています。

中心溝の同定

以上から中心溝を同定していきます。

そして、脳画像は数を見る必要があります。

ある程度見慣れてくると、こういった他の脳溝から画像を見分けなくても、一発で中心溝がわかります。

カスミ

それって何か特徴があるからなんですか?

この中心溝は見た目が、とあるひらがなの字に似ているのです。

そう皆さんもうお分かりかと思いますが、ひらがなの『ひ』に当たります。

別の参考書では逆Ω(ぎゃくおーむ)と書かれているものもあります。

この中心溝の形にはある意味があります。

この中心溝の前方にちょうど大脳皮質の一次運動野が位置します。

後方にあるのが一次体性感覚野になります。

一次体性感覚野の同定方法はこちら!

感覚を司る一次体性感覚野ってどこにあるの?一次体性感覚野(3,1,2野)の同定方法!!

2017.08.10

前回の一次運動野の記事にも書きましたが、一次運動野には脳の機能局在があります。

そうです、あの脳の中の小人であるホムンクルスを思い出してほしいのですが、手の領域があきらかに大きかったですよね。

一次運動野の機能についてはこちら!

一次運動野の機能について!!運動麻痺に関わるホムンクルスという体部位局在とは?

2017.06.21

ちょうどひらがなの『ひ』の部分のくぼみに、この手の領域が位置するような形になっています。

脳の中でも、より機能が必要なところには、脳の領域が沢山必要になるってことだね!

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一次運動野同定のまとめ

中心溝同定の方法!
  1. 頭頂レベルでまず探すのは脳溝から
  2. 大事な2つの脳溝として、帯状溝上前頭溝がある
  3. 2パターンから中心溝を同定していく
  4.   

  5. 中心溝の前方にあるのが一次運動野にあたる
  6.   

  7. 一次運動野の配列はちょうど中心溝のくぼみがある部分に手の領域がある

これで一次運動野の同定はばっちりだね。

リハアイデア

カスミ

ただやみくもに脳をみていましたけど、こうやって一個一個丁寧にみると、また見方が変わりますね。

この中心溝の同定から一次運動野の場所がわかれば、脳卒中の片麻痺患者様の運動麻痺の判別ができます。

そして、一次運動野は運動の出発地点である駅の役割を持ちます。

なので、ある程度損傷の度合をみることができれば、今後の予後予測においても非常に役立つ情報になります。

運動麻痺の評価の前に、まずは脳画像を通して患者様の病態のイメージをつけてみてくださいね。

リハアイデア

脳画像における参考書籍はこちら

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